「失恋ショコラティエ」と本当の優しさと

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 みなさんこんにちは

恋愛セラピストの青木です。

 

今日は、最近のオススメ少女漫画の紹介です。

 

それは

 

『失恋ショコラティエ』

 

です。

第2回ananマンガ大賞の大賞にも輝いたことがあるような作品なので、もうすでにご存じかもしれないですが、このマンガ、やばいです。

 

というか、最近考えていた一つのテーマに対する回答を示してくれる作品でした。

 

普通、恋愛のマンガでよくあるのが、

 

控えめで、おとなしくて、自分に自信がない女の子が主人公で、

ある時は完ぺきな男の子が救世主のように現れて、王子様のように主人公の女の子をエスコートしてくれる。

またある時は、男の子は完ぺきなんですが、優しくしてくれるわけではない。しかしひょんなことから主人公の女の子は男の子を好きになり、その男の子の中にある心の鍵みたいなのをあけるために、ドシドシぶつかっていく

 

みたいな話が最近多いのと、まぁよく売れる話なのかな、っと思います。

 

が、この作品は違います。

主人公、男の子ですからね(笑)

 

ヒロインは、主人公の男の子の一学年上の先輩、さえこさん。

 

特別かわいいわけではないのだけれど、すごく人気があって、気づけば、学年一のモテ男を一年ごとにわが物にしていくという、見た目かわいい・でもものすごく恐ろしい、周囲の女子からは”あのメス犬め!”と目の敵にされるような女の子

 

主人公の爽太君は、そんなさえこさんに恋をし、あるクリスマス、なんとか一緒に二人で過ごすことができて、付き合うことに・・・っと思ったら、年を越して再開してみると、なんだかよそよそしくて、問い詰めてみると彼女からは

 

「え、私たち、付き合ってたっけ?」

「ホラ、エッチしたわけじゃないし」

 

という辛辣な言葉

なんと、さえこさんは、別れた彼氏とヨリが戻って、爽太君は結果的にはもてあそばれていたということに。

 

というのが設定で

そこから月日は流れ、5年後の世界が舞台

 

縁あって二人は再開することに。

爽太は5年の間にたくましく、かっこうよくなっていて、再開したさえこさんはほのかな好意を彼にしめす。

 

彼女への気持ちが変わらない爽太は天にも昇る想いに。

だが、彼はここで決心する。

 

「さえこさんの好きな色は知ってる。でも彼女の好きなオレンジやピスタチオグリーンを着たって俺を好きになってくれるわけじゃなかった」

 「こう、向こうからこっちによってくるように いっぱい罠を仕掛けなきゃいけないんだよ」

そう、彼はさえこさんの気持ちを自分に引き留めるために決意したのだ。

 

『俺はもっと 悪い男にならなきゃいけないんだよ』

 

っと。

 

 

そういうお話です。

単純に、読んでて面白い作品なんですが、僕がこの作品を読んでて”そうそう、そうだよねー”と再確認したことがあります。

 

それは

 

“優しさ、ってただ親切であることではないよね”

“優しさ、には、時には悪い男・女であるとかそういうことも含まれるよね”

 

ということなのです。

恋愛のセラピーなり、相談なりをしていてちょこちょこある話に

 

すごく、優しい・思いやりのある女の子が

 

・気になる男の子に友達としてしか見られなかったり

・彼氏にぞんざいに扱われて、大切にされない

 

というのがあります。

まぁ、あなたや、あなたの周りにも一人や二人、あるいはもっといっぱいこういう人がいるんではないでしょうか?

 

そういう人たちに

 

“一回距離をとってみてください”

 

ということがあります。ケースにもよりますが。

大体

 

「彼と離れる、彼に連絡をとらないなんてツライ・・・」と返されてしまうのですが

 

あなたが優しく思いやりのある人なのはわかるし、それはいいことだと思います。

でも”優しさ”って、ただ、彼のいいなりになったり、彼にあれやこれや奉仕してあげること、そういうもんですか?と思うんです。

 

大体そういう時って、彼の気持ちはその女の子から離れていることだと思うんですが、それって彼にとって幸せなことなんですかね?

 

“ツライ”のはいったい誰ですか?

 

ここでは恋愛だけに話を絞りますが、

あなたが

 

「とても素敵で魅力的な彼がいて、彼のことを想うと毎日ときめいて幸せ」

 

だとする。

では彼にとっての恋愛においての幸せとはなんでしょうか?

そうですよね、やっぱり

 

「とても素敵で魅力的な彼女がいて、彼女のことを想うと毎日ときめいて幸せ」

 

ということですよね。

 

だったら、彼のためにすべきことは、単に下手に出ることではなく、積極的に、彼にとって魅力的な女の子になる、彼が考えずにはいられない、彼を夢中にさせる女の子になる、ということです。

 

それこそが、ここでのホントの意味での”優しさ”なのではないでしょうか?

 

あなたに”優しさ”を捨てて”悪い女”になれ、と言っているのではないんです。

あなたの”優しさ”の力はそのままに、その”優しさ”の力の矛先を”彼を夢中にさせてあげること”に使う。これが優しさレベル2というか、優しさ2.0というかそういうものだと思うんです。

 

あなたは変わらない

彼も変わらない

 

でも、その力の先を柔軟に変化させることで、二人がもっとハッピーでいられる状態を生み出すことも、やろうと思えばできる。

 

そんな

 

“これがホントの意味での優しさ・思いやりってやつではないだろうか”

 

ということを考えさせてくれる作品「恋愛ショコラティエ」

第6巻まで発売していますので、ぜひ本屋さんだったりマンガ喫茶だったりで手に取って読んでみてもらえたら嬉しいです。

 

[追記]月9ドラマ「失恋ショコラティエ」の名シーンを面白おかしく分析しています

「教えて、紗絵子先生!」 第一回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第二回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第三回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第四回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第五回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第六回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第七回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第八回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

「教えて、紗絵子先生!」 第九回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学

 

 

心理カウンセラー
青木大
女性の恋愛・パートナーシップでの悩みに対し、根本原因を解消することで無理なく悩まずにいられる心の状態を作るサポートを得意としている。
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