父親がいないことと恋愛・結婚

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こんにちは

恋愛セラピストの青木大です。

僕のところにはさまざまな方がご相談にこられますが、
その中に、共通していることが
多いことというものがいくつかあります。

その中のひとつに

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“父親がいない”

 

があります。

ここでは父親がいないことが
その後の恋愛や結婚生活に与える影響を
見ていきましょう。

 

【※追記】このテーマに関しては

コチラの感想と解説記事

を読んでいただく方が具体的で分かりやすいかと思います。

まずはコチラを読んでみてださい。

 

父親がいない、父親の不在

最初に”父親の不在”の定義付けに関してです。

ここでは次の2つを”父親の不在”と呼びます。

 

1.物理的不在

一つ目は物理的不在です。
これは文字通り父親が家庭のなかに
存在しないことを言います。

死別していないこともありますが、
多くの場合は親が離婚していて
父親がいない場合を指します。

今の日本では離婚はもはや珍しくないため
多くの家庭でみられます。

2.心理的不在

二つ目は心理的不在です。

これは死別や離婚などは特になく、
家庭に父親はいるけれど
“父親が父親として機能していない”
というケースです。

父親が父親の役割を引き受けないという場合もあれば、
最近では人との関係を極力避ける
回避性パーソナリティーを父親が持ち
家庭にほとんど関わりを持たないことも多いです。

こういった場合に

“物理的には父親は存在しているけれど、
実質的に父親がいないのとほぼ変わらない”

ということが起こります。

見落とされがちですが、
この場合でも1の物理的不在と同様に
子どもの人生や人間関係に強い影響を与えます。

共通する特徴とその理由

父親の不在が子どもに与えがちな
影響は以下のようなものがあります。

  • 存在の否定

    父親不在の子どもは、
    自分の存在に対して否定を抱えやすいです。

    普段から意識している場合もあれば、
    感情的に不安定になった時だけ
    そういった感覚を覚えるという場合もあります。

    父親が離婚をしたのは主に夫婦間の問題なのですが、
    幼少期に分かれている場合などであれば、
    子どもは思考が未熟なため

    “父親は私のことがいらないから出て行ったんだ”

    という想いを抱くことが多いです。

    もちろん、頭ではそうでないとわかっていても、
    無意識にこの”存在の否定”があるために、
    精神的に不安定になりやすい、
    ということが起こりがちです。

  • 母親との融合、母親との共依存

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    子ども、特に幼少期の子どもにとって、
    親とは”生きるために不可欠なもの”です。

    2,3歳の子供がもし
    親に見放されてしまったらどうなるでしょう?

    文字通り生きていくことはできません。

    では、父親不在の家庭の場合はどうなるのでしょう・・・
    そう、”母親なしでは生きていけない”
    “母親に見捨てられたら生きていけない”
    という状態になります。

    つまり母親に逆らうことができなくなります。
    その先の展開には2つのパターンがあります。

    a. 母親が精神的に大人である場合

    母親が精神的に自立していて大人として確立している場合、
    その母親との関係を深く・揺るぎないものにしたい
    子どもがどうするのか・・・

    子どもはことさらに子どもでいようとします。
    未熟な、ひとりじゃなにもできない自分でいることで、
    母親についていてもらう、
    母親に愛してもらおうとします。

    この場合、仕事など母親以外との関係においても
    精神的に”子ども”でいようとするために、
    わがまま・マイペース・人のことを考えない・うっかりミスをしやすい
    などといったことが起こりがちです。

    b.母親が精神的に子どもである場合

    一方で母親が自立しておらず
    精神的に子どもである場合どうなるのか・・・

    そう、子どもは親の保護者になります。

    自分の親の面倒を見ることで
    母親と関係を築く・揺るぎないものにしようとします。

    親の相談事を聞いたり、
    親の心配をしてあげたりと、
    本来母親がするはずのポジションを
    子どもの方が引き受けるということが起こります。

    この場合、子どもは
    “自分が子どもであること”
    を禁止するため、その後の他の人間関係においても
    人に甘えたり頼ったりしてはいけない、わがままが言えない、
    困っている人がいるとお世話したくて放っておけない
    といったようなことが起こります。

  • 得体のしれない罪悪感

    特に幼少期のほとんど物心つく前に
    両親が離婚していて父親不在になっている場合に、

    “父親の話に触れる”

    ことがタブーになっていることが多いです。

    母親からしたら感情的に触れたくないことかもしれませんが、
    子どもにとっては父親というのは
    “自分の半身”
    であり、そうやすやすとなかったことにできる
    存在ではありません。

    外から見てどんなにひどい父親であったとしても、
    子どもは夫婦の実情を知らないために、
    なきものにされている父親に対して

    “お父さんかわいそう”

    という想いを無意識に抱きやすいです。

    ちょっと話が変わりますが、
    例えば学校でいじめがあって
    自分と仲のよかった友達が
    輪から排除されたとしたらどうでしょう・・・

    そうですね、直接言葉や行動にしなくたって

    “助けてあげられなくてごめんね・・・”

    そんな風に人は思います。

    そして罪悪感は自分自身を攻撃します。

    罪を犯している自分自身に対して

    “私はなんてひどい人間なんだ”

    というように働きかけるため、
    その人の存在自体や自己重要感を傷つけます。

恋愛や結婚で陥りがちなトラブル

  • ダメな異性を引き寄せる

    母親が精神的に子どもであったケースでですが、ダメな男性をよく引き寄せます。この人たちは”お世話をする”という形での関わり方が一番しっくりくるので”お世話し甲斐のある”異性を無意識的に求めたり、またお世話をしているときに充実感や好意感情を抱きやすいです。その結果交際するたびに”お金や女性関係にだらしない””人の気持ちを考えない””将来のことをちゃんと考えてない”などダメな異性と付き合います。

    交際中も、本人は意識では相手に改善して欲しいとは思いますが、無意識的に相手に”ダメであること””子どもであること”を許す関わり方をしてしまうために結果として相手が変わらないことが多いです。相手と別れたものの、相手に泣きつかれてやむなく復縁することを繰り返すのが多いのもこのタイプの特徴です。

  • 夫や彼氏に”父親”を求める

    父親不在の女性の特徴として、”交際相手に父親”を求める、ということが起こりがちです。自分が得られなかった”父親”の温もりや絶対的な安心感、心の中にある空虚感を埋めることをパートナーに求めるのです。しかしながら、パートナーは父親にはなりえません。相手は所詮彼氏や夫、”親と子”ではないし、交際する以上彼氏や夫の役割を同時に求められる・・・そんな中一人二役をこなすことにはほとんどの場合不可能です。

    結果として、”なんか満たされない気持ちがある”のをパートナーへの不満に転換し”この人じゃないのかしら・・・”と違和感を覚えたり、空虚感を埋めるために浮気に走ることになったりしがちです。

  • 男性と親密な関係にならない、付き合えそうで付き合えない

    これは”存在の否定”に関するものですが、父親や男性に対して”(物理的・心理的に)近づいたら否定される・拒絶されるのではないか”という怖れが往々にしてありがちです。だから気になる異性がいても自分で思っている以上に距離を取ってしまい親密な関係に発展せず付き合えなかったり、交際できない異性(=既婚者)ばかり好きになる、といったことがありがちです。

Sさんのケース

Sさんは恋愛で”ダメな男性ばかりと一緒になる”といって相談に来られました。

Sさんとしては恋愛に”安定”や”安心”を求めていてお付き合いをするのですが、いざ交際が始まると、いつの間には彼のほうが受け身になり、メールや電話をするのもデートの提案をするのもSさんの方からになり

 

“自分が愛されている・大事にされているのかわからない”

 

いつも付き合いだすとそのパターンになり苦しくなるということでした。

Sさんの話を詳しくきいていくと、Sさんが小さい頃に両親は離婚し、父親は家を出てしまったということでした。離婚の影響が大きく出たのは子どものSさんではなく、母親のほうでした。支えを失い、また自分一人で子どもを育てていかないという状況の中精神的に不安定になり、ふさぎ込むことが増えました。

そんなお母さんと関わるために、Sさんはお母さんの話をきいてあげ、時に相談にのり、時に慰め、時にはげますようになりました。いつしかSさんは”お母さんのお母さん”になっていました。当時の小さいSさんにしてみれば、それがお母さんとつながり、お母さんの愛情を得るための唯一の手段だったのです。

そのことは母親との関係にとどまりません。交際中、愛情や二人の関係に不安を感じると”相手の世話をすれば愛情が得られる”がSさんの身体と心を突き動かします。いつしかSさんは”彼氏のお母さん”になっていたのです。そのため相手はSさんの前では”子ども”になり、わがままで気ままで自己中心的な態度をとるようになっていました。そうです”Sさんが相手を子どもにする(相手の中の子ども的な面を引き出す)”ということが起きていたのでした。

 

そこでセラピーでは母親との関係を扱いました。

父親がいない状態では、残された母親にまで見捨てられてしまうと子どもは生きてゆくことができません。結果としてSさんは”お母さんのお母さん”にならざるを得なかったのです。その時のSさんの誰にも理解してもらえないホントウの悲しみや怖れや怒りをセッションで感じてもらいました。そしてその上で”私はお母さんの面倒を見るのはやめます”という決断をしてもらいました。母親をやめたSさんは肩の力が抜けたご様子で、あどけない笑みを見せてくれました。

 

「言われてみると、ホントにずっと彼氏のお母さん”をやっていたように思います。自分ではそれが普通だと思っていたんですけどね。でももう、”お母さん”は嫌です。私は一人の女性として愛され大切にされたいです」

後日Sさんはそう伝えてくださいました。

今は付き合っている彼との間でも、過度に相手に何かしてあげるということはなくなり、彼からあれこれしてもらうのを”受け取る”ことができ、彼の愛情を感じることが増えたとのことでした。

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