「教えて、紗絵子先生!」 第十回-失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学(終)
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みなさんこんにちは
恋愛セラピストの青木大です。
失恋ショコラティエ、今週最終話でしたね。
ドラマ、見られました??
なんとも味わい深い回でしたね。
恋愛のグチャグチャした部分、複雑な部分を見せていろいろ考えさせてくれる回でした。
最後ですが、今週も紗絵子さんをお招きして見ていきましょう。
――
青:紗絵子先生、よろしくお願いします。
紗:うん、よろしくね。
青:いやー、お疲れ様でした。最終回、終わってしまいましたね。特に爽太君と先生にとっては波瀾万丈な回でした。あ、そうそう、お子さん、おめでとうございます。
紗:うん、ありがとね。まぁ、嬉しいことだけじゃないけど、それも含めて結婚だからね。今はこれでいいと思ってるの。
青:よく「結婚はゴールじゃない!始まりだ」というけれどまさしくそうですよね。”結婚したら幸せになる”というわけではなくて、結婚しても幸せでありつづけるためには二人の努力が必要。今回の件で吉岡さん(夫)にもいろいろ考えさせられることになっただろうし、ポンッと解決するわけじゃないけれど、いまよりは良くなっていくのかな、と思います。
エピローグで先生と吉岡さんがショコラティエに一緒に行って、二人で楽しんでいるシーンが描かれていたのが印象的でした。
話は変わりますが、ちょっとポップな話題から入っていってもいいですか?
紗:うん、いいよ。なんの話かな??
青:薫子さんの話です。いやー、薫子さんと関谷君の話、急展開を見せましたね。
紗:結果的には二人が一緒になることはなかったけど、ほんとにいい感じだったよね。
青:最終的には薫子さんが拒否して終わっちゃいましたけど、”どうするか”の選択権は薫子さんの方にありましたもんね。”OKする”なら付き合うことになるし、”NO”って言うなら友達のまま。あの薫子さんがここまで・・・やっぱり持つべきものは先生ですね!!
紗:私は、ほんのちょっぴり手助けしただけだよ。薫子さんがいい感じになったのは、薫子さんが魅力的だったからだよ♪
青:先生・・・なんていいやつなんだ(笑)
迷った時に薫子さんを突き動かした紗絵子名言集の一説
それに、他の人を好きになってみることで、結果的に本命とうまくいくってこともありますよ
登山ですよ、登山
いつか目標の山に登山成功するためには、他の山にも登ってみる必要があったりするでしょ?
ぜひぜひ心に刻んでおいて欲しいなと思います。
先生!先生のなんていうか、紗絵子語録とか出ないんですか?
紗:語録だなんて、言い過ぎだよ、もう(笑)出版予定とかはないから、青木君が頑張ってまとめてね♡
青:これは、どっちの♡なんだ・・・(笑)まぁでも、たぶん後日まとめると思います。結構、先生の会話の切り返し方とか、気持ちの見せ方とか、改めてみてみると非常に実用的なものになると思うんですよね。こう、社訓みたいに、毎朝「一つ、文末には♡をつける」みたいなん叩き込めばいいのに。。。とか、本気で思います(笑)
紗:(笑)
青:さて、ここからはディープなお話です。今週は恋愛と幻想という、非常に厳しい話が前面に描かれていたように思います。こんなシーンがありました。
紗:でも、爽太君だって同じでしょ?
爽:え?
紗:爽太君が好きだったのは、ほんとの私じゃなくて、ただの幻想だったんだよね?
だから私たち帰らなきゃ いつまでも幻想の中では生きられないよ
爽:俺にとっての紗絵子さんは・・・幻想。
そうだ、それは自分でも分かっていたことだ。
だからこそ、けじめをつけようとしたんじゃないか。
だけど、あの時、俺は紗絵子さんを手に入れたんじゃない。。。
失ったんだ。ショコラが作れなくなったのは、あの時からだったんだ。
青:爽太君が好きだったのは、私じゃなくて、私の幻想だったんだよね。これは夢だったんだよ。というような厳しいお言葉ですね。
紗:なんか、気づいちゃったんだよね。どこか、爽太君がホントの私を見ていないなって。だから、、やっぱりこのままずっと一緒にはいられないよ。
青:恋愛ってむずかしいですね。でも、こういうのってありますよね。特に恋愛に関して過度の期待を寄せてる人が実際付き合い出すとこうなることが多い。
付き合うまでの幻想の中では、理想であるから完璧であるし
目一杯愛してくれるし、幸せなことしかない
そんな風に思って交際を始めると、最初の、せいぜい1・2ヶ月はそれでいけたとしても、お互いに恋人と過ごす以外の時間・生活もあるからそことの折り合いをつけないといけないし、また相手の中の嫌なところ・気に入らないところも見えてくる。その時気づくわけです。
“ああ、あれは幻想だったんだ”
と。
もちろんそれが悪いといっているわけではないんです。
よくこれを"冷めちゃった"なんて言ったりもしますけど、冷めた、というよりも、その時初めて、ホントのその人と向き合った、ということですよね。
そこで気づいて、それでも関係を続けていこうと努力すれば続いていくだろうし、
こんなの嫌だ、と思ったら関係は終わってしまうだろうし。
紗:私の場合は、子供のことがあったからね。爽太君と向き合うことは選べなかったかな。それにね、たとえ魅力的な爽太君とであっても、分かり合えないことすれ違うことはある。そう考えたら、爽太君とうまくやっていくことも、今の旦那とうまくやっていくこともそんなに変わらないんじゃないかなって思えたんだ。
青:なまじ、片想いの期間が長いと、それだけ幻想と現実とのギャップがどんどん広がっていきそうですね。爽太君の場合は7年だったかな?
紗:うん。。。そうだね。
青:そういう意味では、最初にそんなに深く考えずに、今回の薫子さんと関谷君ぐらいの関係でいったん付き合ってしまうほうがよいのかな、っと思います。
紗:作中では付き合うことにはならなかったけど(付き合ったら話が広がってしまって描ききれないしね)実際付き合ったら、それはそれでうまくいっていたと思うよ☆
青:とまれ、幻想と向き合うことについて、あれこれ言うよりも、最後の決別のシーンでの爽太君のセリフを・・・なんていうかな、味わってもらうのが一番いいのかな、と思います。長いですけれど、そのセリフを持ちまして、この失恋ショコラティエ教室を終わらせていただきたいと思います。
紗:はぁ、もう、これも終わっちゃうんだね。。。
青:先生、1月から3ヶ月間ありがとうございました。
紗:ううん、こちらこそありがとう。楽しかったよ.
青:こちらこそです。ほんとに”恋愛”というものについていろいろ考えさせてくれる作品でした。この”失恋ショコラティエに学ぶ恋愛学”にお付き合いいただいた方々もほんとにありがとうございました。それでは爽太君のセリフ、言ってみましょう
今週の名言(by 小動 爽太)
俺ね、前にも言ったけど、紗絵子さんのためにショコラティエになったんだ。
俺が作ったチョコレートで、紗絵子さんを幸せにしたかったから。
だからあなたがいないなら、ショコラティエでいたって意味がない。
もうやめようって、そう思った。
でも。。。違ったんだ。
俺、ずっとあなたのためにショコラを作ってるつもりだったけど
いつの間にか、あなたが与えてくれるインスピレーションなしでは
ショコラを作れなくなっていたんだ。
だから、心のどこかで幻想だってことに気づいていながら、
ショコラを作り続けるために、俺自身のために、必死で幻想にしがみついていたんだと思う。
結局、紗絵子さんを幸せにしたいとか言いながら、実は、紗絵子さんにずっと助けてもらってたんだよ。
でも、いつまでもそれじゃだめだよね。
あなたがいなくても、自分の力だけで、ショコラを生み出せるショコラティエにならないと。。。
だから俺、紗絵子さんとは、二度と会わない。
俺は、あなたがいなくちゃショコラを作れない自分と、決別しなきゃならないんだ。
時間はかかるかもしれないけど、絶対にあきらめないよ。
いつか、今まで作ったショコラと同じくらいの、いや、それ以上の最高のショコラを必ず作ってみせるよ。どうしても、それを伝えておきたかったんだ。
紗絵子さんが俺に与えてくれたものは、かけがえのない宝物だよ。
たとえ幻想だったとしても、紗絵子さんはやっぱり、俺にとって特別な人だったんだよ。
だから。。。
今までほんとに・・・ありがと。