漫画”アオハライド”と恋愛セラピー
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みなさんこんにちは
恋愛セラピストの青木大です。
先日6月10日に映画「アオハライド」のDVDレンタルが開始しました。
別冊マーガレットに連載されていた咲坂伊緒さんの人気漫画"アオハライド"
このアオハライドが映画化されたものですがご存知でしょうか?
さて、今日はこのアオハライドの登場人物、ヒロイン吉岡双葉の恋愛相手の馬渕洸を例にとって恋愛セラピーの話をしていこうと思います。
あらすじ
主人公の吉岡双葉と馬渕洸は中学1年生の時のクラスメイト。
仲がよかったわけではないが、ひょんなことをきっかけにお互いがほのかに意識するようになる。しかし、幼い二人が交わした"一緒に夏祭りに行こう"という約束は果たされず、洸の突然の引越しをきっかけにその時の恋は終わる。
ところが3年がたち高校になると、そこには再び洸の姿が。
中学の時の面影を残しつつ、どことなく影を帯び、そして大人になっている彼。
あの時の自分の気持ちを確かめようと、自分の殻をやぶり迫る双葉。
"あのころの俺とは違うんだよ""もう(あの時みたいには)戻れないけどね"と邪険にしながらも、双葉のことが気になりだす洸。
次第にふたりは互いに惹かれ合う。
だが、付き合うまであとちょっとというところまでくると、洸は"俺にかまうなよ!"と言わんばかりにその場から逃げ出してしまいまう。
実は彼は、中学生の時に母親を病気で亡くしていたのだ。その時の苦しみから彼は"母親を幸せにしてあげられなかった自分がひとりだけ幸せになってはいけない"と無意識に自分を責めていた。
そのため、彼は友人や恋人と親密になれない(幸せを感じてしまうから)という状態になっていて、双葉やクラスメイトと仲良くなってくると無意識に遠ざけるようなふるまいをしてしまうのだった。
"幸せになってはいけない"からの解放
作中では、ヒロインの双葉が力づくで洸の心の壁をぶち破り、そこから徐々に回復していく、という展開になるのですが、現実ではなかなかこううまくはいきません。
ここでは、心理セラピーではどういうアプローチをするのかを見ていきましょう。
さて、彼の"幸せになってはいけない"というビリーフができたのはいつ誰との間ででしょうか?
そうですね、病気で亡くなったお母さんと、お母さんが亡くなった時にできたのです。
彼は母親を亡くしたことで"自分だけ幸せになってはいけない"と思い、その罪悪感から抜け出せずにいるのです。
その罪悪感から抜け出すために、ビリーフの当事者である亡くなったお母さんと対話するワークをしてもらいます。
ーーーーー
(洸のイスの向かいに別の空のイスを置いて)
ー亡くなる前のお母さんが向かいのイスに座っているとイメージしてください。
ー今どんな感じがしますか?
ごめんなさい、という感じがします。(泣)
ーお母さんにこう言ってみてください。
ーお母さんを幸せにしてあげられなくてごめんなさい。お母さんを悲しませてしまった分、僕も自分が幸せになるのを禁じます。
お母さんを幸せにしてあげられなくてごめんなさい。お母さんを悲しませてしまった分、僕も自分が幸せになるのを禁じます。
(痛みで目が開けてられない)
ーお母さんのイスにすわってください。
ーお母さんの立場で息子さんの言葉を聞いてみてください。
(泣)
ーお母さんは今どんなことを感じていますか?
自分のせいで息子が苦しんで、息子の人生をだいなしにしてしまっているのが悲しいです。。。(泣)
息子はなにも悪くないのに・・・
ーお母さんは息子さんに苦しんで欲しいわけじゃないんですか?
はい。むしろ、私の分まで幸せに生きて欲しいです。
ーでは息子さんにこう言ってください。「これはお母さんの問題です。お母さんの問題は洸にはどうすることもできません。お母さんの問題は、お母さんに任せておきなさい」
「これはお母さんの問題です。お母さんの問題は洸にはどうすることもできません。お母さんの問題は、お母さんに任せておきなさい」
ー洸君のイスに戻って、お母さんの言葉を受け取ってみて。
ー聞いてみて、今どんな感じがする?
楽になった気がします。
ーお母さんに「幸せになってもいいですか?」ってきいてみて
(なかなか言えない)
幸せになってもいいですか?(泣)
ーお母さんはどんな反応をしてる?
「そんなの、いいに決まってるじゃない」って言ってます。
ーじゃあ、お母さんに向かって
「僕はこの先自分の人生を生きていきます。友達や恋人とよい関係を築き幸せになるのを、笑顔で見守ってください」って言ってみて。
僕はこの先自分の人生を生きていきます。友達や恋人とよい関係を築き幸せになるのを、笑顔で見守ってください。
ーお母さんはどんな反応をしてる?
嬉しそうに微笑んでいます。
ーそれをみて洸君はどんな感じがする?
嬉しい感じがします。
ーこれでセッションを終わっていいかな?
はい。
ーーー
とこんな風なセッションになります。
ビリーフが変われば人生が変わる
この例では母親を失った痛みと母親を幸せにしてあげられなかったという"罪悪感"が彼に"幸せになること"を禁止させていました。本人の周りには、気にかけてくれる友人も好意を寄せてくれる異性もいるのですが、いざ幸せになってくると"罪悪感"がこみ上げてきて、その場を離れずにはいられなくしてしまうのです。
でもじゃあ彼のお母さんがそんなことを望んでいるのかというと実はそうじゃない。
お母さんは息子に幸せになって欲しいと思っているわけです。
母親の死の責任が息子にないことと、母親はむしろ"幸せになって欲しい"と思っていることを体で感じ、お母さんとの間で許可をもらうことで彼のビリーフは"幸せになってもいい"と書き換わります。
彼は不幸なんじゃなくて、自分の周囲にある幸せを受け取れていなかっただけです。あとは放っておいてもそれらを受け取れるようになるのでこの先当たり前に幸せになってゆきます。
あなたが"なぜだかわからない"けどうまくいかないことを繰り返しているのであれば、その裏には無意識にそれを禁止するビリーフがありませんか?
思い当たることがあるのであれば、一度ご相談してみてください。
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