「貴方が好きな私」は赤信号
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僕が好きなアーティスト阿部真央さんの曲「貴方が好きな私」に関して
いろいろ思うところがあったので書こうと思います。
基本的に、阿部真央さんの曲については、"女性の心情の描写がすさまじいな"と思ってよく聞かせてもらっている僕ですが、
「貴方が好きな私」
この曲に対して僕が一番思うのは
もったいないなぁ~
というところです。
貴方の言葉ひとつひとつをいつまでも忘れられずに何も手につかなくなる程に思いつめたり
も
気に留めない素振りの裏側の妬ける程の狂おしさ
も、教えてくれれば、まぁ男性側の器の大きさにもよるとは思いますが、
“こいつ、かわいいな”
となりうる要素だと思うんですよね、僕は。
自分と一緒にいたくて、嫌われたくないと思ってくれてて、いろいろ考えたり、悩んだり、一喜一憂してくれてたりする。
そういう風に聞くと、これって良いことのように思いませんか?
ここで問題になってくるのが、この感情の表現の手段ですね。
この歌を見る限りだと、こういった感情を抱くにも関わらず、それは表現されずに、ただ彼のするこということひとつひとつに対してビクビクしながら
“うん、○○がいうんならそれがいい”
とか
“私は○○がよければそれでいいの”
とか言うことになるのではないでしょうか?
ちょっと場面を変えますが、
例えば会社であなたは入社して何年か経って、自分の下に部下が付くようになった。
そこまではよかった。
でも、その部下がいつもビクビクしている。
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あなたが、「この案で行こうと思うんだが、君はどう思うね?」と訊いてみても
“いやぁ、○○さんがいうなら、それで間違いないですよ”
“僕なんかの意見なんて、いうに及びませんよ”
の一点張りでおどおどしている。
もしそうなったとしたら、こういう風にいうと思いませんか?
「キミ、君もたまには自分の意見を言ってみてはどうかね?君には自分の考えというものがないのかね?」
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そんな風に攻撃的に応対してしまうのではないでしょうか?
これを傍から見て”なんて傲慢な上司なんだ”、”部下の人、かわいそう”などと言うこともできますが、かわいそうなのは上司の方です。
この状況を作り出しているのは、むしろ部下の方なのです。
部下の必要以上に謙遜した態度が、上司の方の傲慢な態度を引き出して、結果として攻撃されてしまうこの状況を作り出している。
部下にしてみれば、上司に嫌われないために謙遜した態度をとったつもりが、結果として上司をイライラさせて「あいつはムカつくやつだ」という烙印を得てしまっているのです。
逆説的ですが、嫌われたくないのであれば、自分の意見を伝えて、嫌われる可能性と向き合っていかなければいけないのです。
さて、話を恋愛に戻しましょう。
この歌詞にでてくる女の子は、彼に嫌われたくなくて、彼に捨てられたくない一心で、彼にあわせて、彼好みだと思う女の子を頑張って演じている。
でも、結果としてそういう態度そのものが彼をイラだたせて、大切にされなかったり、酷い言葉をぶつけられる状況を作っているのです。
彼だって、好きでそういう態度をとっているわけではないのです。
なぜだかわからないけれど、なんとなく、イライラした気分になって、それが攻撃的な態度として表れているのです。
これは彼の問題ではありません。ほかならぬ、女の子の側の問題です。
“問題”と書くと”これが私の問題ですって!?”と多くの女性に怒られてしまいそうなので言い方を変えましょう。
この状況を変える鍵を握っているのは、ほかならぬ、女の子の側です。
簡単な話ですが、あなたの態度・振る舞いが彼の攻撃的な態度を引き出しているのであれば、あなたの側が変われば、彼の側の態度・あなたの扱い方も変わるはずです。
“変わる”といいましたが、ここでの話は”変わる”というよりも”向き合う”という感じに近いと思います。
この問題のホントの根源はなにか・・・
それはあなたの中にある恐怖に他なりません。
彼に嫌われるのが怖い・・・
彼に捨てられてしまうのが怖い・・・
そういった恐怖が、ここでは女の子の中にあるのではないでしょうか?
ほんとにそうでしょうか?
あなたが彼に合わせなかったら、彼はあなたのことを嫌いになってしまうのでしょうか?
あなたが寂しく思ってたり、彼との関係で思い悩んでることを伝えたら、彼はあなたのことを捨ててしまうでしょうか?
恐怖という感情は、向き合わなければ向き合わないほどに大きく膨れ上がって、およそ現実とはかけ離れたものになっていくものです。
こういったことをしたときに男性がどういう風に感じるかは、実際に男性の意見を聞いてみないと理解することは難しいと思います。
仲の良い男友達を数人捕まえて、自分のこういう彼に対する、表現できてないキモチを伝えたら男性がどういう風に感じるか、一度訊いてみる機会を作るのがてっとり早いと思います。
もしあなたが、この歌「貴方が好きな私」を読んで、”ああ、そう、わかるわかる”と共感してしまうとしたら、このことにぜひ取り組んでいただけたら嬉しいです。
”重いオンナ”から”かわいいオンナ”へ
その違いがあるのはこういうところです。
P.S.
もしあなたが、この歌にまったく共感しないとしたら、それはそれで、逆に極端におおっぴらに表現し過ぎで、それはそれで彼が手ごたえを感じられていない可能性があります。
その場合は、逆にこの歌のような、自分の思いを伝えないような感性も自分の中に育てるように意識してみてください。