恋愛すると情緒不安定になる|原因と対処法を心のプロが解説
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こんにちは
恋愛心理カウンセラーのあおきだいです。
今日は
【恋愛すると情緒不安定になる|原因と対処法を心のプロが解説】
というテーマで話をさせていただきます。
恋人がいなかったり好きな人がいない期間は
安定して過ごすことができるし、
なんなら人より自分には自信がある方だと思っている。
だけど、
ひとたび恋愛すると
彼のことばかり考えてしまうようになり、
すごく不安を感じやすくなり、
情緒が不安定になって、
仕事もプライベートもボロボロになってしまう。。。
あなたの恋愛で
このようなことが起こっていませんか?
いったいなぜこんな風に
普段は全然問題ないのに
恋愛すると情緒不安定になってしまう
ということが起きるのでしょうか?
今日はその原因と対処法について
詳しく解説していきたいと思います。
目次
恋愛すると情緒不安定になる原因
普段は全然問題ないのに、
恋愛をすると情緒が不安定になってしまう。
いったいなぜそのようになってしまうのでしょうか?
その原因は大きく分けて以下の3つです。
①「彼氏から好かれているかどうか」に自己評価が連動する
②対象恒常性が欠如している
③普段抑圧している感情が表出するため
それぞれについて説明します。
①「彼氏から好かれているかどうか」に自己評価が連動する
恋愛をすると情緒が不安定になり易い女性は、
恋愛中の関心事のほとんど全てが
「彼氏から好かれているかどうか」
となってしまいます。
なぜかというと、
「認めて欲しい」
「大切に扱って欲しい」
などの自分の中の
これまで満たされなかった気持ちを
彼だけが埋めてくれると感じているためです。
そのため、そんな相手である彼氏や好きな異性から、
「彼から好かれたり、大事に思ってもらえていればマル」
「そうでない場合はバツ」
というように、
彼氏という他者から好意的に思われているかどうかに
自己の評価が委ねられてしまいます。
その結果、
「相手が自分を好きだと思ってくれているかどうか」
という自分ではコントロールできない
不安定なものと自己の評価が連動することになり、
彼氏や好きな異性の一挙手一投足に
振り回されるようになってしまい、
情緒が不安定になってしまいます。
②対象恒常性が欠如している
2つ目の理由は対象恒常性が欠如していることです。
これは①と関連する話ですが、
対象恒常性が欠如している女性は、
恋愛をすると情緒不安定になりがちです。
対象恒常性というのは、
人が持つ気持ちや考えには安定性があり、
簡単には変化しないと思える感覚のことです。
この感覚は基本的には子どもの頃に
親との関わりを通して発達しますが、
対象恒常性が正常に発達していると
「自分に好意を持っている彼は、
明日も明後日も1ヶ月後も
余程のことがない限り、
同じように自分に好意を
持ってくれているだろう」
と思うことができ、
安心することができます。
一方、この対象恒常性が未発達の人の場合、
たとえ目の前で彼氏が
好きだと言ってくれたとしても、
「明日はどうなっているか分からない」
「3分後には嫌いに思っているかもしれない」
そんな風に思ってしまうため、
安心することができません。
そのため「彼から好かれているかどうか」が常に気になり、
情緒が不安定になりやすいのです。
③普段抑圧している感情が表出するため
3つ目の理由は
「普段抑圧している強い感情が表出するため」です。
恋愛をすると情緒不安定になる女性は、
恋愛をしていない期間
「愛されたい」
「認められたい」
「大切にされたい」
「私を見て欲しい」
このような感情を抑圧していることが多いです。
こうした感情は恋愛をしていない期間においても
存在しないわけではなくて、
フタをして見ないようにしているだけなので、
気づかないうちに水面下ではどんどん蓄積していき、
大きな感情となっています。
そこに恋人や好きな人ができると、
この肥大化した感情を満たせることで
強い幸福感を感じることができますが、
反面、相手が自分の期待に
応えてくれないことがあると、
強い欠乏感を感じることになります。
この幸福感と欠乏感との落差が大きいため、
気持ちのアップダウンが激しく、
恋愛をすることで情緒が不安定になり易いです。
恋愛で情緒不安定になる根っこにある問題
さきほど、恋愛をすると情緒不安定になる
3つの原因を挙げさせていただきましたが、
こうした原因の根底には、ある別の問題が隠れています。
その問題とは、
恋愛対象に対する依存です。
自分で自分のことを認めることができず、
自分の外に、
「自分を認めてくれる」
「自分を好きでいてくれる」
そんな存在を求めてしまっている。
そのため恋人や好きな人という、
そうしたものを与えてくれる相手に
強く依存することになり、
相手の言動に心が
大きく振り回されるように
なってしまっているのです。
この状態が改善しない限りは
「彼から好かれているかどうか」
がこの世の全てとなり、
彼の言動に気持ちが振り回されてしまいます。
恋愛すると情緒不安定になる、から抜け出すには
ではこうした状態から抜け出すには
どうすればよいでしょうか?
そのために必要なことは
精神的に自立することです。
自立というのは
「自分以外のものの助けなしで、
自分の力で物事をやって行くこと」
を意味しますが、
心のことで言うのであれば
「自分で自分を認めることができて、
自分で自分の心を満たすことができている」
こうした心の状態をいいます。
自立した心の状態を作ることは
一朝一夕でできることではないですが、
ここではご自宅で日常的に取り組むことができる
ワークを2つご紹介いたします。
①セルフハグ
一つ目の方法はセルフハグです。
セルフハグの具体的な手順
1.左手を右肩に、右手を左肩に回す
2.心地よい力加減で自分を抱きしめる
3.手が触れている感覚に意識を向け、
温かさを感じる
自分で自分のことをハグすることにより、
身体感覚を通して
「関わってもらえている」
「大切にしてもらっている」
と感じることができ、
自分の心を満たすことができます。
「自分で自分のことをハグしたところで
意味があるのか?」
と思う方もいるかもしれませんが、
実際にやってみると
手の温もりや柔らかい感触を通して
想像以上に心地よさを感じれるので
ぜひ試してみてください。
②欲求充足ワーク
2つ目の方法は欲求充足ワークです。
欲求充足ワークの具体的な手順
1.自分の感情・欲求・身体感覚に意識を向け、明確にする
(例:寂しい、美味しいものが食べたい、休みたい、寒い、など
2.1で明確にしたもののうち、
簡単に実行できるものを選んで実行する
(例:食べたいものを食べにいく、予定をキャンセルして休みをとる、など)
簡単なことのように思うかもしれませんが、
こうした取り組みをすることで、
「自分に関心を持ってもらえている」
「自分のことを認めたり、大事にしてもらえる」
と感じることができて、
自分の心を満たすことができます。
習慣化することで自立することができて、
過度に他者から心を満たしてもらうことを
必要とすることがなくなりますので
ぜひ取り組んでみてくださいね。
2つのワークに優劣はありませんので、
実際に試してみて、
落ち着くな、安心するなと感じる方を
繰り返し取り組んでいただけたらと思います。
ワークがうまくいかないケース
さきほど自立のためのワークをご紹介しましたが、
残念ながらこうした取り組みが
うまく機能しないケースもありますので、
それについてもお話ししておきます。
こうしたワークがうまくいかないのは
自己否定感が強い場合
です。
「自分には価値がない」
「自分なんていない方がいい」
「自分は愛されない」
「自分は人から好かれない」
こうした考えを強く持っている人の場合、
どれだけ意識して自分の心を満たそうと思っても、
強い抵抗感や拒否感が生まれ、
自分を認めることができません。
心の中にある否定的な考えが
・自分を認める
・自分を大切にする
こうしたことを良しとしてくれないのです。
このような強い否定的な考えは、
子どもの頃に
・親から否定されてばかりいた
・親に認めてもらえなかった
・親から話を聞いてもらえなかった
こうした体験から作られることが多いです。
この場合には、
自分で自分を認めることの前に、
まずは心のケアが必要になります。
ここでその話をすると長くなってしまうので、
詳しい解説はこちらの電子書籍(無料)にまとめています。
ご興味のある方はこちらをご覧ください。
精神的に自立できると情緒不安定になることから抜け出せる
いかがでしたか?
今日は
恋愛すると情緒不安定になる原因と解消法
というテーマで話をさせていただきました。
恋愛をすると情緒不安定になってしまうのは
「彼氏から自分がどう思われているか」
という不安定なものに
自己の評価が連動してしまっているからです。
そしてその背景にあるのは
恋愛対象に対する依存です。
この状態を改善したいと思ったら、
精神的に自立して
自分で自分の心を満たすことが
できるようになることが必要です。
簡単にできることではありませんが、
日頃から意識して生活していくことで、
自分で自分のことを認めたり
心を満たすことができて、
恋愛をしても安定した心を保つことができるようになりますよ。