忙しいあなたのための5分で読める”鏡の法則”

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こんにちは

恋愛・パートナーシップ専門心理セラピー
青木恋愛心理サロンのあおきだいです。

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さて、今日のお話は"鏡の法則"についてです。
結構前の話ですが、かなり本がヒットしていましたし、"鏡の法則"という言葉は一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか?

 

ところが、案外、実際に書籍を購入して最初から最後まで読まれた、という方は少ないんじゃないでしょうか?

なにを隠そう、僕のその一人です(笑)

ひとこと、最初に言わせてください。

 

"私たちの人生の現実は、私たちの心を映し出す鏡である。これが鏡の法則だ"

 

で自分の中で完結させてしまっている人・・・恐ろしく損していますよ!
もう一度言いますが、僕もその一人でした(笑)

読んでみて、読んでいる最中に涙が200mlくらいボロボロ流れ落ちて、そのときカフェで読んでいたからカフェの店員さんに心配そうな目で見守られた僕が言うんだから間違いありません。

この"鏡の法則"という本の価値は、法則そのものの外側にあります。

あらすじ

この話は主人公の栄子が、学校でいじめられている息子の問題を解決するために、夫から紹介されたコンサルタントの矢口氏と一緒にワークをしていく、というかたちで進んでいきます。

息子さんに起きている
"大切な息子が友達から責められている"
という出来事を見て、

"栄子さんが心の中で誰かを責めている"
と矢口氏は気付きます。

話をしていく中で、栄子が責めている・許せない人物はおそらく彼女の父だということが分かります。
そこでまず、父に対する"許せない気持ち"を紙に書きなぐるように指示されます。
書いていた栄子からはいろんな感情があふれ、いつしか涙がほおを伝っていきます。

少しして今度は"父に感謝できること""父に謝りたいこと"の2つを書くように言われます。
そして、今から父親に電話して、この2つの紙に書いた内容を伝えるように言われます。

 

ずっと父のことを嫌ってきた。父に心を開くことを拒んで来た。
その父に、感謝の言葉を伝え、謝るのだ。普通に考えて、できっこない。

しかし、優太のことで悩み抜いた栄子にとって、その悩みが深刻であるがゆえに、普通だったらできそうにない行動を取っているのだった。

もしも、その悩みから解放される可能性があるなら、わらにもすがりたいし、どんなことでもする。
その思いが、栄子を今回の行動に向かわせたのだ。

父が電話に出た。
「な、なんだ?わしに用事か?」
栄子は、自分では何を言っているかわからないくらい、パニックしながら話し始めた。

「あ、あのー、私、今まで言わなかったんだけど、言っといたほうがいいかなーと思って電話したんだけど、……えーと、お父さん、現場の仕事けっこう大変だったと思うのよ。お父さんが頑張って働いてくれて、私も育ててもらったわけだし。あのー、私が子どものころ、公園とかも連れて行ってくれたじゃない。なんて言うか、『ありがたい』って言うか、感謝みたいなこと言ったことないと思うのよ。それで、一度ちゃんと言っておきたいなと思って……。それから私、心の中で、けっこうお父さんに反発してたし、それも謝りたいなと思ったの」

ちゃんと「ありがとう」とは言えなかったし、「ごめんなさい」とも言えなかった。
だけど、言うべきことは一応伝えた。

父の言葉を聞いたら、早く電話をきろう。そう思った。
しかし、父から言葉が返ってこない。

「何か一言でも言ってくれないと、電話がきれないじゃない」
そう思ったときに、受話器から聞こえてきたのは、母の声だった。
「栄子!あなた、お父さんに何を言ったの?」
「えっ?」
「何かひどいこと言ったんでしょ!お父さん、泣き崩れているじゃないの!」

受話器から、父が嗚咽する声が聞こえてきた。
栄子はショックで呆然とした。


生まれて以来、父が泣く声を一度も聞いたことはなかった。
父はそんな強い存在だった。その父のむせび泣く声が聞こえてくる。
自分が形ばかりの感謝を伝えたことで、あの強かった父が嗚咽しているのだ。

父が泣く声を聞いていて、栄子の目からも涙があふれてきた。
父は私のことをもっともっと愛したかったんだ。親子らしい会話もたくさんしたかったに違いない。
だけど、私はずっと、父の愛を拒否してきた。

父は寂しかったんだ。
仕事でどんなにつらいことがあっても耐えていた強い父が、今、泣き崩れている。
娘に愛が伝わらなかったことが、そんなつらいことだったんだ。
栄子の涙も嗚咽へと変わっていった。

しばらくして、また母の声。
「栄子!もう落ち着いた?説明してくれる?」
「お母さん、もう一度、お父さんに変わってくれる?」
父が電話に出た。涙で声が震えているようだ。

「栄子、すまなかった。わしは、いい父親じゃなかった。お前にはずいぶんイヤな思いをさせた。うっ、うっ、うっ……」
ふたたび嗚咽が聞こえてきた。
「お父さん。ごめんなさい。私こそ悪い娘でごめんなさい。そして、私を育ててくれてありがとう。うっ、うっ、うっ……」

栄子の声も嗚咽によってかき消された。
少し間をおいて、再び母の声。
「何が起きたの?また、落ち着いたら説明してね。一旦、電話きるよ」
栄子は、電話をきってからも、しばらく呆然としていた。

20年以上もの間、父を嫌ってきた。ずっと父を許せなかった。自分だけが被害者だと思っていた。
自分は父の一面だけにとらわれて、別の面に目を向けようとはしなかった。父の愛、父の弱さ、父の不器用さ……これらが見えていなかった。
父はどれだけつらい思いをしてきたんだろう。自分は父に、どれだけつらい思いをさせてきたんだろう。

いろいろな思いがかけ巡った。
そして、父に対しての感謝の気持ちも湧いてきた。
「まずは、形から入ればOKです。気持ちは後からついてきますから」
と言った矢口氏の言葉の意味が、ようやくわかりかけてきた。

ー野口 嘉則「鏡の法則」p33よりー

 

いかがでしたでしょうか?

このあと話は、栄子の心の中が変化してゆくことで、夫や子どもに接する態度が変わり、さらに不思議なことに息子のいじめも自然と解消してゆく・・・という流れとなります。

どうでしょう、ごくごく一部分をピックアップしましたが、人によってはこの一部分を読むだけでも涙があふれるのではないでしょうか?

ゆるすということ

この本で本当に伝えていること、それは"許し"の大切さとその方法だと僕は思います。
鏡の法則で問題の原因に気付き、そこから具体的にどう解決するか、どう自分の心の中に変化を作るのかが書かれています。

詳しくは書籍"鏡の法則"の中の"ゆるすための8つのステップ"(p78)をご参照ください。

野口さんは最後をこう結んでいます。

人生で怒るどんな問題も、何か大切なことを気付かせてくれるために起こります。そして、あなたに解決できない問題は決して起きません。
あなたに起きている問題は、あなたに解決する力があり、そしてその解決を通じて大切なことを学べるから起こるのです。

ほんとにそうだなと思います。

あなたは今、誰かを責めていませんか?
あなたには、許せない人がいませんか?

だとしたら、それを許すことから人生が大きく動きだかもしれません。

・許せないこと
・感謝できること
・謝りたいこと

ぜひ書き出してみてください。

そして、"感謝できること、謝りたいこと"の2つ、ぜひ本人に伝えてみてください。
それはもしかしたら、とても勇気のいることかもしれませんが、あなたの人生を開く突破口になるはずです。

P.S.

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