秋にぴったりの恋愛映画「新しい靴を買わなくちゃ」を観てきました
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10月6日公開開始の秋映画 「新しい靴を買わなくちゃ」を見てきました。
主人公のセンはプロのカメラマン。 年齢は26,27歳ぐらいでしょうか。
彼には”スズメ”という名の妹がいます。
妹のスズメに連れられて、センはフランスのパリに無理やり連れてこられます。 すずめは勝負事の際にはゲン担ぎで兄を連れてくるのです。 パリについてタクシーで街を回っていると早速
「じゃぁお兄ちゃん、ここからは別行動ね」
といって、センはスズメに置き去りにされます。
置き去りにされたあと、道に散らばってしまった荷物を広い集めるセン
そこに”アオイ”という名の40歳前後の日本人女性が通りかかります。
“あ!” アオイが何かに足を滑らせます。 なんとそれはセンのパスポートでした。 破れてしまったパスポート、仕事で先を急いでいたアオイは、パスポート再発行のための大使館への地図を描いて 「何かあったら連絡してください。 あと、パスポートどうなったか、連絡してください」 と言ってその場を去ります。
パスポートのことで連絡をしたり ホテルの場所までの道案内をしたり 晩御飯を食べに行ったり そこからパリの美しい街を舞台に二人の淡い恋が始まります。
Twitterなどでつぶやきをみてると
“あれはねーだろ”
"つまらなかった”
“もっとファンタジーに走ればいいのに”
などの否定的な感想と
“秋っぽくしっとりしててよかった”
というような肯定的な感想、あと
“パリの街がきれい!行ってみたい”
みたいな舞台となったパリの街並みの話に分かれるのですが、僕個人の感想でいえば
めっちゃ面白かった!!
につきますね。 この”しっとり”がいいです、秋っぽくて(笑)
恋愛映画によくありがちな”情熱的な恋”ではなくて、”ほのかな、短い、現実的な恋”がものすごくリアルで、そこがいいのです、この映画は。
設定的にも、キャスト的にも、主人公のセンとヒロインのアオイはかなり年齢が離れています。
大体15,16歳ぐらい違うのかな。
それゆえに、アオイは最初かなり引け目を感じているのですが、ちょっとずつ、ちょっとずつ、センの方へと足を踏み入れていきます。 年齢的には”オバサン”と言われるのかもしれないのですが、恋をしたことで、乙女のような、かわいい女の子の面を徐々に見せるようになります。 ともすると、”ちょっとイタい”というところですが、その年齢とのGAPというか、
“女は恋をするといくつになっても女の子になるよね”
という姿がとてもかわいらしいのです。 ふたりの間に走る微妙な緊張感・ぎこちなさがドキドキします。
そしてこれは同時に、でもかなりリアルな表現でもあります。 実際いろんな女性の方と話をしていて30半ばぐらいの女性などで”日々の生活がつまらない・・・”といっていた人が、恋をしたことで、同じようにかわいらしい面を見せる姿を何度か目にしたことがあります。
アオイが作中で見せる姿はまさにそんな感じでした。 “この年齢差(男性側が年上はよくありますが、女性の方が上)でそれはねーだろ" と思われる方もおられるかもしれませんが、僕自身、映画を見終わってから、 “実際、自分がセンのおかれている立場にたって、これを体験したらどう感じるかな?” と思ってセンの立場、センの視点からセンが過ごす3日間をイメージしてみたんですが
“これは・・・ありうる”(笑)
と感じました。
3日間の様子、二人の男女のごく普通の会話がかなり細かく描写されているので、追想していてイメージがしやすく、楽しいのでぜひ試してみてもらえるとよいかと思います。
センがパリに滞在する期間は3日間、 そんな期限の決まったほのかな二人の恋。 仕事が理想と離れてきてしまったカメラマンのセンと、昔の恋愛をひきずるアオイ。 そんな孤独な二人の人生がパリの街で交わり、先へと進んでいく。 あくまでリアルに。 事件は起こらないし、誰も死なない。 でもだからこそ面白い、大人の恋愛映画でした。
僕はすごく好きだし、DVDが出たらまた見たいと思う作品でした。
あ、25歳未満はこの映画を楽しむにはまだ早いと思います(笑) (特に女性の方なら、30歳過ぎてからでしょうか)