父親・母親との繋がりの欠如が人生に及ぼす影響

最短1日で恋愛での不安やネガティブから卒業する結果重視の恋愛心理セラピー
青木恋愛心理サロンのあおきだいです。

今日は、"父親・母親との繋がりの欠如が人生に及ぼす影響"についてです。

セラピーをしていると、父親あるいは母親と心理的に繋がれていない、というケースがよくあります。

わかりやすいケースで"シングルマザー"家庭などで物理的に父親が存在しない場合もありますが、もっと一般的なのは両親の仲が良くない場合です。

両親の仲が良くない場合、多くの場合子供はどちら一方の親と繋がり、もう一方の親との繋がりを失います。

例えば子供は、母親から父親の悪口を聞かされることで、自分の心の中で父親を悪者にすることになり、父親からの本来必要な愛情を受け取ることができなくなります。

よくあるのは、男女の兄弟で兄が母と繋がり妹が父と繋がる、あるいは姉が父と繋がり弟が母と繋がり、繋がっていない側の愛情・エネルギーを受け取ることができないというケースです。
（僕の家庭がまさしくそんな感じでした。）

また、母が父を悪く言うから父親と繋がることが出来ない上に、母親は母親で精神的に不安定だったり感情の起伏が激しく、母親とも繋がることができないというケースも結構よくみられるように思います。

父親・母親との繋がりの欠如とそれがもたらす影響に関しては以下の説明が非常にわかりやすくまとめられています。

母親からの「優しさの愛」のエネルギーは、他者や自分自身に対して優しさや愛情を与える能力、自己を超えて他を思いやり、人を受容・共感する能力、他者とつながり協力して一緒に物事に取り組む能力を育むために必要です。

一方、父親からの「強さの愛」のエネルギーは、大切な人やものを危険から守る能力、行動を起こして問題を解決する能力を、自らの性的なアイデンティティー等を育むために必要です。

これらのエネルギーを両親から獲得し損ねると、人生を生きる上でさまざまな問題を抱えることになります。

母親の「優しさの愛」のエネルギーを獲得し損ねたものは、自分や他者、特に弱者の気持ちに寄り添い優しくすることができない、自己中心的で自分勝手、損得感情のみで生きている、自己犠牲に過剰に敏感になる等の問題を抱えやすい傾向があります。

一方、父親と切り離されたり、父親を拒絶することで「強さの愛」のエネルギーを獲得し損ねた者は、自信や自己効力感（「ある状況において必要とされる行動を遂行する能力を自分は持っている」と信じられる感覚）の欠如、低い問題解決能力（問題から逃げる）、葛藤やストレスに対する低い耐性（我慢できない）、過食、アルコールや薬物などへの依存、社会不適合、反社会的行動（ルールを守れない）、他者との無境界、性的不能（男性の場合）等の問題を抱えやすくなります。

ー「あなたの運命が本当に変わる心理学」棚田克彦

いかがでしょうか。
僕自身は、先にも書いたように

"弟の僕が母と繋がり、姉が父と繋がる"

という家庭でした。
僕が1歳2歳くらいの頃に、仕事の海外出張が多く、父親は文字通り家にいない家庭でした。小さい頃の父親のイメージはほとんどなく、自転車の乗り方を教えてもらったのは隣の家に住んでいるおじさんからでした。

気づいたころには父親は

"よくわからないおっさん"

となっていて、僕の心の中には父親がいませんでした。

そんな僕は、"どうやって人生を生きていっていいかわからない""社会とどう繋がっていいかわからない"'問題があっても、見て見ぬふりをしてそのまま誰かがなんとかしてくれるのを待つ"そんな人間になっていました。

今は自分自身セラピーを受けていく中で

"自分の心の中に父親が帰ってくる"

そんな感覚をもつことができ、それから少しずつ社会とちゃんと繋がりをもち、社会で活躍することに対する不安がぐっと減って仕事をするのがとても楽になりました。

父親・母親の両輪を使ってバランスよく人生をおくることができるようになったなと思います。（人って文字通り、半分は父親・半分は母親でできているなと思います。半分しか自分を使っていかなったら、そりゃあ人生なかなかうまくいかないですよね。。。）

あなたはどうですか？

父親・母親と心理的に繋がりをもつことが出来ていますか？

"私、言われてみれば繋がれていない！"

という方、残念に思うのではなくて、どうぞ喜んでください。
だって、そこと繋がることでその先の人生がガランと変わるのですから。